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壁の数とその他設備をスケルトン状態の家に足した金額で、家の本体価格は決まります。デザインを複雑にすると費用はアップします。
どう工夫すれば費用を抑えて良い家を建てることができるのか、そのコツを紹介します。
凹凸や壁が多い複雑なデザインは、建物の強度を補強する部材や職人への作業時間が余分にかかり人件費もアップします。
なので家づくりの費用を抑えるコツとしては、家の形は極力シンプルで正方形に近いデザインを目指すのがいいでしょう。
平屋建ての場合、2階建てと同じ床面積を確保するには高い材料費や工賃、広い土地が必要となります。
また、3階建ては梁を太くする、窓の位置や大きさに指定が入るなど建築費が割高になります。
そのため、2階建てが一番費用を抑えることができる形といえるでしょう。
壁を一つ作るために、工事費、材料費、ドアの費用、人件費がかかります。
そのため、必要以上に部屋数を増加すると費用上昇につながるので、シンプルな間取りにして費用を抑えましょう。
子供部屋など、将来使わなくなる可能性のある部屋は可動式の仕切りを使って個室を作り出す、和室を作るのではなく洋室に畳を敷くなど工夫をしましょう。
3畳ほどの部屋を物置にすれば、クローゼットなどの収納を作って居住スペースを削ることなく費用を抑えることができます。
また、上下階の壁の位置を同じにすることで建物の強度が強くなり、バランスも良くなり、材料を抑えられるでしょう。
配管が複雑になると作業や部材のコストアップにつながるので、費用を抑えるために水回り(浴室、トイレなど)は極力一か所に集中させましょう。
トイレなど、水回り設備を上下階で同じ位置に集中して置くとさらにコストダウンに繋がります。
材料や素材の種類は多くなればなるほど、端材などによるロスが出て、搬出する際の費用や処分費用もかかります。
なので、材料や素材の種類を統一することで、費用を抑えることができます。
また、床材や壁材、窓、水回りなどを機能面やサイズ、デザインの統一を考えグレードアップさせると、費用は大幅に跳ね上がります。そのため、グレードアップが本当に必要かどうかよく考え、いらない場合は削りましょう。
引き出しなどの造作収納は家具工事となり、工事の種類が増えることになります。
そのため、大工工事で済むシンプルな棚にするか、既製品を使うことで費用を抑えることができます。
必要な工事を減らせば結果的に工事費の中で一番高い人件費を安く抑える事ができます。
イニシャルコスト(建築工事費などの初期費用)、ランニングコスト(光熱費用やメンテナンス費用などを含む建築後にかかる費用)の両方に気を配り、バランスを考え、結果的にどうすれば安く費用を抑えられるか考えましょう。